歯周ポケット 口臭や歯周病の始まり
歯周ポケットとは、歯と歯肉の境目の溝がポケットのように深くなってしまった状態をいいます。歯の周りには歯肉溝という溝があります。この溝は健康な状態の時は歯肉にぴったりとくっついて細菌の侵入を防いでいます。しかし、細菌が増殖し、炎症が起こるとこの密着が剥がれ、ポケットのような袋状の隙間ができます。これを歯周ポケットといい、歯周病の始まりで深くなると歯の周りの骨が溶け、歯周病が悪化していきます。
歯周ポケットが出来ると...
歯周ポケットは袋状のため、歯ブラシなどではその中まで汚れを取ることができず、細菌の住処になってしまいます。
歯周ポケット内では細菌と体の免疫力(白血球やマクロファージなど)が戦っています。疲れたり免疫力が落ちてくると歯肉が腫れたり痛んだりします。
歯周ポケット内の細菌に骨が感染しないように、自ら細菌から逃げようとして骨が溶けていきます。結果、歯肉が痩せ、歯がぐらつき、最後には歯が抜けます。
また歯周ポケット内には汚れ、細菌、膿などがたまるため、腐敗したような口臭が強くなります。
また、歯と歯肉の間に隙間ができることによって、歯の根元の象牙質に冷たいものや熱いものが入り込み知覚過敏を引き起こすこともあります。
歯周ポケットが出来る原因
歯と歯肉の間にプラーク(細菌の塊)が残っていると歯肉が腫れ、ポケットができます。このプラークが全ての原因であり、プラークがなければ歯周ポケットはできません。歯周ポケットは深くなればなるほど、プラークを取り除くことが難しくなるため、初期の段階でプラークをコントロールして食い止めることが最も効果的な方法です。
喫煙は歯周病に対しても非常に悪い影響があります。喫煙により、歯肉の毛細血管が収縮し免疫力が低下し、細菌の活動を助けてしまいます。歯周病で歯を失いたくなければ、タバコは絶対ダメです。
他にも歯の被せ物の精度が低く微妙な隙間があるとそこが細菌の住処になりますので、被せ物は良いものを入れましょう。歯ぎしりの強い方は、その力で歯が弱りやすいため、マウスピースが必要です。親知らずの生え方が悪い場合、手前の歯の状態が悪くなることもありますので、親知らずの早い目の抜歯が必要なこともあります。歯科医師にご相談ください。
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