歯周病と動脈硬化 Vol.1

   

血液中の炎症性物質の数値が高いと動脈硬化が起こりやすくなります。歯周病の患者さんは全身が軽い炎症状態にありますから、炎症性物質の数値が少し高くなり、動脈硬化が起こりやすくなると考えられています。  まれに、動脈硬化を起こした血管から歯周病菌が見つかることがありますが、歯周病菌が動脈硬化の原因になるのかどうかまではわかっていません。  しかし動物を使った最新の研究では、歯周病菌を飲み込むと腸内細菌の構成が変わって腸の壁が弱くなるため、全身の臓器に細菌の影響が及ぶということがわかりました。  このようなことから、歯周病が原因で動脈硬化が起こりやすくなるのかもしれませんが、歯周病を治療したら動脈硬化が減るのかどうかは研究不足でまだはっきりしていません。


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