歯をなくす原因の第1位は歯周病
歯周病は、歯の表面にプラーク(歯垢)が付着し、その中の歯周病菌が増殖することによって歯を支える土台である歯周組織や骨を破壊する病気で、重症になると歯を失ってしまうこともあります。タバコなどの生活習慣が歯周病を悪化させる原因となることもあり、糖尿病など全身の病気とも関わりが深いことがわかっています。
歯周病の進行度
●健康な状態
歯肉は引き締まっていて、淡いピンク色をしています。歯槽骨の吸収もなく、歯根膜の破壊もない状態です。歯周ポケットも認められません。
●歯肉炎
歯肉溝にプラークがたまり、歯肉に炎症が起こり、歯周ポケットが形成されます。まだ、歯槽骨の吸収は認められません。
●軽度歯周病
歯肉は炎症を起こし、少し赤みを帯びてきます。ブラッシングすると出血を伴います。この頃から歯槽骨の吸収が始まり、歯周ポケットは4mmほどになります。
●中度歯周病
歯肉の炎症は進み、出血や排膿を伴います。歯槽骨の吸収も進行し、歯根膜も破壊されてきます。歯周ポケットは5~7mmくらいになります。
●重度歯周病
出血や排膿を伴います。歯の動揺も著しくなります。歯槽骨は吸収され、歯牙を支える部分はほとんどなくなります。