知覚過敏
むし歯でもないのに、冷たい物や熱い物を口にしたときに歯がしみる知覚過敏。4人に1人が経験したことがあると言われる、とても身近な症状です。
知覚過敏の原因は、歯ぐきの退縮、酸蝕歯、間違ったブラッシング、偏った噛み合わせなどにより、象牙質と呼ばれる歯の敏感な組織が露出してしまうこと。露出した象牙質にある象牙細管というパイプを通じて歯随(歯の神経)に直接刺激がいくため、瞬間的な痛みが生じるのです。
放置していても問題なく、自然に治る場合もありますが、歯周病や歯ぎしりの一症状の可能性もあり、治療の必要があるかどうかの診断は必要ですので早めの受診をお勧めします。その結果、純粋の知覚過敏であれば、しみ止めのお薬を塗布したり、正しい歯磨きやご家庭でのケアをアドバイスしたりしています。
●知覚過敏の症状
次のような症状があれば要注意です。
・冷たい物、熱い物、甘い物を食べたり飲んだりするとしみる
・冷たい空気の中で息をしたときにしみる
・ブラッシング中、歯ブラシの毛先が当たったとき、うがいをするときなどにしみる